こんにちは。初登場のずぼらです。
イースターということで、久しぶりにスウェーデン料理を作ってみました。
大学3年にスウェーデンに留学をしていた際に、バルブロおばあちゃんという現地の方の家によく遊びに行っては、現地の料理やお菓子などを一緒に作ってレシピを教えて貰っていました。
久しぶり&適当にしてはなかなか美味しくできたので、今度気が向いたらお菓子作りにも挑戦しようと思っています。
スウェーデンのイースター
スウェーデンではイースターのことをPåsk(ポスク)といいます。
留学していたのはスウェーデンでは南の方の街ですが、そこでも冬至あたりになると日の出は8時半過ぎ、日の入りは3時20分ごろでした。
寮を出て大学の授業に行く頃にはまだ暗く、大学を出る頃にはもう暗く、気持ちも落ち込みます。
気温もマイナスと寒い上に、冬はほとんど雨か雪か曇り。晴れたとしても、太陽は地平線の近くを低空飛行していて、太陽の温かさはまったく感じられません。
北の方に行くと、日照時間も更に短くなります。
そんなスウェーデンにとって、イースターはキリストの復活祭というよりは、春の訪れを家族や親戚と一緒に祝う大事な行事になっています。
イースターが近づいてくると、木の枝にカラフルな鳥の羽が飾り付けられ、街が華やぎます。下の写真は2012年のイースターに撮影したものですが、よく見るとまだ屋根に雪が残っていますね。。
1品目:ヤンソンさんの誘惑
怪しげな名前の料理ですが、ジャガイモ、玉ねぎ、アンチョビで作る、シンプルなグラタンです。
スウェーデン大使館の説明によると、名前の由来は諸説あるようです。
- 料理好きなオペラ歌手Pelle Janzon (1844-1889)に由来。
- 無声映画「ヤンソンの誘惑(Janssons frestelse)」から採られた。
- ヤンソンという女性が、美味しい食事で男性を誘惑した。
由来は謎に包まれたままですが、作り方はとっても簡単で、玉ねぎとジャガイモを長細くスライスして軽く炒めます。
ジャガイモが少し透明になったら、耐熱容器に三分の一ほどを入れます。その上にアンチョビを敷いたら、また炒めた玉ねぎとジャガイモを入れて…と、アンチョビと重ねていきます。
具をすべて敷き詰めたら上から牛乳と生クリームをかけ、お好みで上にチーズ・パン粉をふり、200℃で40分ほど焼いたら完成です。
2品目:半分の卵
春や復活を象徴する卵は、イースターには欠かせません。
スウェーデン語の料理名はÄgghalvor、直訳すると半分の卵。
文字通り半分に切ったゆで卵の上に、マヨネーズと一緒に小エビやキャビア、ザリガニの身などをトッピングした、前菜です。
絶対に欠かせないのは、爽やかな香りのディル。
こちらのスーパーではちょうどいいサイズの小エビが見つからず、今回はスモークサーモンを使いました。
半分に切った卵にマヨネーズを少々、スモークサーモンの切り身を乗せ、最後にディルをトッピングしたら完成。
簡単なのにちょっとお洒落に見えていいですね。
3品目:ミートボール
みなさんも恐らくイケアなどでお馴染みの、ミートボールも作ってみました。
本来はすり下ろした玉ねぎを使うのですが、面倒くさがってかなり粗目のみじん切りにした結果、ハンバーグのような見た目になりました。
日本のハンバーグと違う点は、ナツメグやオールスパイスを加える点です。花粉症のせいか?あまりスパイスを感じられなかったので、次回はもっと多めに入れてみようと思います。
スウェーデンではリンゴンベリーというコケモモのジャムと一緒に食べるのですが、未だにミートボールと甘いジャムを一緒に食べることが美味しいと思えず、グレービーソースのみ作りました。
テーブルコーディネート
前日に行った我が家お気に入りのアンティークショップにて、テーブルコーディネート用のアイテムをいくつか購入しました。
ソファなどの家具は寒色系が多いので、テーブルランナーは思い切ってオレンジにしてみました。
ランチョンマットはクロシェのものを購入。乾燥機に入れてしまい縮んでしまいましたが、全方向に少しずつ引っ張ったら元の85%くらいのサイズには戻りました。。
部屋はまだだいぶ殺風景なのですが、ダイニングテーブルが多少華やかになりました。
ハッピーイースター!
さて、張り切ってイースター料理を作りましたが、小食の夫婦2人では四分の一も食べきれず、残りはお弁当の具材になり毎日飽きるほど食べています。
ちなみにスウェーデンのお祝い事(イースター、クリスマス、夏至祭)は、ほぼ同じメニューが並びます。夏至(6月)は少し近すぎるので、次はクリスマスあたりにまた作ってみようと思います。