こんにちは。ねこぜです。
アメリカ生活が2年となりましたが、いつでも恋しい日本料理。
特に恋焦がれているのはだしの効いたあっさりスープの食べ物です。
今回はそんな欲求を満たすため、沖縄そばを一から作りました!
少し手間はかかりますが、比較的簡単にできてとてもおいしいので今後も作っていきたいと思います。
アメリカ生活における日本食への憧れ
6月を迎え、ねこぜは2年、ずぼらは1年のアメリカ生活が過ぎ、Loftsに住みだしてから1年となります。
生活において一番の難敵は食生活。
個人的には多国籍料理に抵抗はないですが、日本人である以上、時には心身に染み渡るようなだしの効いたスープを欲してしまいます。
日本食レストランは数あれど、アメリカナイズされているので味は濃いめです。
食べられる場所が無いのであれば自分で作るしかないということになります。
何かだしの効いた澄んだスープの食べ物を思い浮かべたとき、なぜか沖縄そばが最初に浮かびました。
これといって沖縄料理ファンではないですが、アメリカではまず食べれなそうなものなので、挑戦してみることにします。
沖縄そばとはなんなのか
頭の中には思い浮かんだものの、沖縄そばって何ぞやということで、まずは調査です。
歴史は長く、14世紀~15世紀に中国から伝わり、琉球王国宮廷料理の一つとして、もてなし料理であったようです。
小麦粉で作られた麺と、煮込んだ三枚肉、紅ショウガ、ネギなどを具材とし、豚骨やカツオでとったスープで構成されているようです。
大枠の定義は上記ですが、派生などもあるようなので、今回は具材やスープが多少違っても、麺の作り方が一緒ということで、沖縄そばと呼ばせて頂きたいと思います。。
麺を小麦粉から打つ!
アメリカで比較的入手しやすい材料で、麺を作っていきます。
材料は以下になります。出来上がりは大体5人前です。
- 強力粉(Bread Flour) : 500g
- 重曹(Baking Powder) : 小さじ1杯
- 塩 : 小さじ2杯
- 卵 : 1個
- 水 : 200~230g
- 片栗粉 : 打ち粉用
かなりシンプルな材料です。
Baking Powderがない場合はBaking Sodaでも代用可能ですが、ほんのり渋みが加わるみたいです。
また水の調整幅は麺のしっとり加減に影響します。
よくわからない場合は、まずは220gくらいが一般的な半生麺の食感です。
まずは上記の強力粉以外を混ぜ合わせます。かん水というものに近いようです。ここではかん水と呼んでしまいます。
重曹、塩、卵を混ぜたあとに、水を2~3回に分けて加え混ぜ合わせます。
かん水ができたら、別の大きいボールに強力粉を計量していきます。
計り終えたらそこへかん水を少しずつ加えて手で混ぜ、こねていきます。
最初は手にものすごくくっついて手を動かすのが困難ですが、すぐに塊となるので、できるだけ均一に混ざるように10分ほどこねます。
こねた後はラップで包み、冷蔵庫で1時間ほど寝かせます。
この時の寝かせる時間が生地の弾力に影響するようで、短いとぼそぼそと切れる麺となり、長すぎるともちもちになる代わり、後で薄く延ばすのが難しくなるみたいです。
冷蔵庫から出した生地を手早く伸ばしていきます。
包丁で生地を4等分した後に、打ち粉をまぶし、それぞれを手延べ棒で平らにしていきます。
この時の薄さは麺の太さなので好みにもよると思います。
私は3mm厚くらいまで伸ばしました。
もし手延べ棒がない場合は、ラップやパウチで包み、うどんみたいに足で踏みつける方法があるみたいです。
4枚の薄く伸ばした生地を細く切って麺にしていきます。
この時パスタマシンがあれば簡単に均一に麺にできるようですが、我が家にはなく、またまな板も細いので、3つ折りくらいにして切りました。
切った麺にさらに打ち粉をまぶし、手で軽く揉んで不均一な麺にします。
直線的な麺が好きな方はそのままでいいかと思います。
麺を大量のお湯で茹でていきます。
お湯には若干の塩を入れます。
沸いたお湯に投入すると約2分ほどで麺が表面に浮き上がってきます。
これが茹で上がったサインです。
柔らかめが好みであれば、ここで少し待って揚げてもいいと思います。
ザルに麺を揚げるわけですが、ここで重要な油まぶしの処理を行います。
打ち粉が落ちている状態なので、麺はすぐにそれぞれくっついて塊となります。
なのでサルに上げたらすぐに、全体に少しサラダ油を回し入れ、麺をサルの中であおることで、お互いがくっつくのを防ぎます。
その後は粗熱が取れたら保存容器に入れて、2~3日の間に食べきりましょう。
三枚肉のかわりの煮豚
沖縄そばのメインの具材で欠かせないのは三枚肉・豚バラの煮ものですね。
我が家には豚バラではなく肩ロースのブロック肉がストックとして冷凍されているのでそちらを使います。
解凍後の色は悪いですが、しっかり煮込めば大丈夫。
材料は以下です。
- 豚肩ロース : 400g
- 塩 : 小さじ1杯
- 醤油 : 小さじ2杯
- 砂糖 : 小さじ1杯
- 料理酒 : 100g
- 水 : 50g
まずは豚肉に塩をまぶしてこんがり焼き目をつけていきます。
焼き目がついてきたら、醤油、料理酒、砂糖、水を加えて、少しに詰めていきます。
写真くらいに煮詰まったら粗熱を撮った後に、パウチへ入れ、空気を抜きます。
お湯を沸かしたシャトルシェフにパウチ毎入れて放置すること5時間。
柔らか肩ロースの出来上がりです。
少ない水分でもパウチすることで煮込むことができるうえ、鍋も汚さないのでお勧めの使い方です。
まぐろ節でだしをとるあっさりスープ
沖縄そばは本来豚骨ベースに鰹節などを加えたスープで作るようですが、豚骨は準備できないので、鰹だしパックを使用します。
ただ、以前日本に帰った際に買った、まぐろ節なるものが残っていたので、ふんだんに使ってみることに。
麺と煮豚の塩気があるので、スープはだしメインで味付けはやや薄めにします。
スープは約3杯分です。
- 水 : 900g
- 塩 : 小さじ2杯
- 料理酒 : 100g
- だしパック : 2パック
- まぐろ節 : 適量
完成!!
具材はシンプルに、煮豚、刻みきくらげ、ネギ、です。
本当は彩もかねて紅ショウガが欲しかったですが。。。
スープを注いで早速実食!!
これはおいしい!!!
麺はコシがありつつもちもち、まさに沖縄そばの食感!!!
スープは透き通っていながらしっかりだしが効き、特にまぐろのだしが厚みを持たせています!!!のような気がします!!!
思わずテンションが上がるくらいに感動しました。
これは定期的に作ること決定です。
今回見えた課題もいくつかあるので、今後は究極の一杯を目指して、沖縄そば作りに励んでいきたいと思います。