久々のクラフト -レザーサコッシュ作り-


こんにちは。ねこぜです。

久しぶりにレザークラフトでモノ作りしました。

夏に気軽に出かける用にレザーサコッシュに挑戦です。

レザーなので長く使える、サイズもちょうどいいものができました!

なにかと便利そうなサコッシュ

日本ではバックパックやメッセンジャーバッグなど、バッグはファッションとして楽しんでいろいろなものを使っていましたが、アメリカでは車移動ということもあり、基本バッグを使いません。

街でもほとんどの人はポケットをパンパンにして歩いており、バッグを使っていると若干浮きます。

個人的にはポケットにあまりモノを入れるのは好きじゃないので、サコッシュほしいなぁとぼんやり思っていました。

キャンプとか空港とかで使えるのいいよなぁと。

ちなみにサコッシュとはこんなものです。

サコッシュとは

定義はよくわかりませんが、小ぶりでマチの薄いショルダーバッグのことを言うらしいです。

今回はオリジナルのサコッシュを、レザークラフトで作っていきたいと思います。

革選び

レザークラフトは長らくやってませんでしたが、いい革を見つけては購入していました。

特に日本に行った際に、蔵前のカワムラレザーへ行き、イタリアンレザーのA4、A3サイズを購入しています。

今回は初めて、スウェード素材の革を使っていきます。

もともと巾着やケースを作ろうと思って買った革で、薄めの1.0mmなので、大きめに裁断するとへたっとなる感じがサコッシュに合うかなと思います。

抹茶色に近いダークグリーンで、少し森や山などの自然を感じる色合いです。

深緑スエードA3
深緑スエードA3②

裁断

イメージしているサコッシュはそこまでパーツも多くないので、型紙は使わずカットマットの目盛りでカットしていきます。

というより比較的いつも型紙は作らず、フリーハンドでやっています。。。

まぁ、結局は自分が使うものなので、間違っても許せるというか。

ボディ部分、蓋部分、ポケット部分をそれぞれ切り出して、パーツごとに貼り合わせていって全体を仕上げていきます。

フリーハンドで革をカッティング
各パーツにカッティング

蓋パーツの作成

順々にパーツを仕上げていきます。

まずはサコッシュの蓋部分です。

簡単に開閉できるようにマグネットで留めるタイプにします。

マグネット留め具の爪隠し兼、蓋に重みをもたせるために革を重ねます。

アクセントとなるようにこの部分はアラスカレザーの緑を使いました。

革表面にワックスがあるため白くなっていますが、ワックスが落ちていくと3枚目のような深緑へと変化していきます。

蓋部分の糊で貼り合わせ
蓋の留め具はマグネット
蓋に使ったアラスカレザーのエージング

糊で仮止めしたら、菱目抜きで縫い穴をあけていきます。

菱目開け機を導入したことで、この作業負荷が大幅に軽減し、縫い目もまっすぐ綺麗なものへと仕上がるようになりました。

縫うための菱目開け

開けた縫い穴に糸を通していきます。

なんとなく糸の色は茶色にしました。

縫い糸は茶色

縫い終わった後は、重ねた革部分を電動やすりで平滑にして、ロウを塗りこすることで、コバを綺麗に仕上げていきます。

レザークラフトをやっていて一番楽しい作業の一つです。

コバ仕上げのロウ塗

とりあえずは蓋パーツの作業は完了です。

基本的にこの流れでパーツを作っていき、全体の縫い合わせも同じ作業になります。

レザークラフトは難しそうに見えて、道具と時間さえあれば、ある程度綺麗な仕上がりが保証されます。

縫い終わり②
縫い終わり

裏側、内側のポケット

サコッシュの裏側、内側にはポケットを付けます。

カメラのレンズキャップやフィルターなどがちょうど1枚ずつ入るスペースにしています。

それぞれ縫い付けるのは面倒なので、ボディの裏表同位置にくるように調整して、一度の縫い付で済ませます。

サコッシュ裏面のポケット付け
サコッシュ内側のポケット付け

蓋の時同様に、糊で仮止め後に、菱目打ち、糸通しで縫い付けます。

3枚を一度に縫い合わせ

ボディ裏面の仕上げ

先ほどポケットを縫い付けたボディ裏面に、最初に作った蓋を縫い付けます。

端っこは強度が不安なので、糸を3重くらい通して、補強しておきます。

サコッシュ裏面に蓋をつける
裏面縫い合わせ後

サコッシュ全体の縫い付け

ここまで来たら後は仕上げのようなものです。

蓋やポケットがついたボディ裏面とボディ前面を縫い付けていきます。

最終的に裏返して縫い目を隠すので、革の表同士を合わせて縫います。

この時、ショルダーストラップを引っ掛けるための金具を同時に縫いつけるために、写真のように内側を向けて糊で仮止めしておきます。

ショルダーストラップ用の金具付け

前面を糊付けした後は、菱目打ちの際に革がずれないように念のためクリップで固定します。

サコッシュ前面との縫い合わせ

パパっと縫い作業が完了した後、角を丸く切り落としました。

角ばったものより少し丸みがあった方がかわいいかなと思ったからです。

サコッシュ全体縫い合わせ後

仕上げ、完成

全ての縫い合わせが完了したので裏返します。

薄い革なので割と綺麗に裏返り、全体的な形もきれいです。

裏返ししたサコッシュ
裏返ししたサコッシュ②

このままだと蓋がパカパカなので、磁石ボタンの受け部分をボディ部分に取り付ける必要があります。

ここも何となくの位置決めで思い切って取り付けます。

磁石の位置決め
磁石留めたあとのサコッシュ

上の写真が磁石ボタンを閉じた姿です。

一応は完成ですが、アラスカレザーのアクセントが思ったよりも浮いていて、少しダサいので、こすってワックスを少し落としてみたいと思います。

アラスカレザーをエージング促進

ショルダーストラップをつけて

完成後、しばらくストラップをどうしよう問題がありましたが、ようやくeBayで購入しました。

古い金属製のカメラストラップで、Snake Chain Strapというものです。

長さもちょうどよく、変に革のストラップにするよりも合っているような気がします。

使っているうちに、アラスカレザー部分の色が濃くなりかっこよくなる予定です。

この夏からバンバン使っていきたいと思います!

チェーン付き完成サコッシュ
完成レザーサコッシュ着用画像
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