こんにちは。ねこぜです。
私が最初に購入したフィルムカメラ”Rollei35″について紹介します。
カメラの特徴、良さ、作例を通じて魅力をお伝え出来たらと思います。
これからフィルムカメラを始めたい、サブ機が欲しい、スナップ写真を撮りたいという方に是非おすすめしたい一台です!
Rollei35を買うまでに
私がカメラ・写真を撮ることに興味を持ったのは大学生の時でした。
一眼レフというカメラを使えば、それなりにカッコいい写真が撮れるというぼんやりとした思い込みから、PENTAX k-xというエントリーモデルを購入しています。
絞りや被写界深度、EV値、レタッチなども理解しないまま一年間なんとなく撮っていました。当然上達するわけもなく、エントリーモデルはこんなもんなんだろうとカメラのせいにして勝手に飽き、すぐに売りとばしました。
そこから長いこと写真に興味が失せていましたが、6年程前に来たフィルムカメラブームに乗せられ、安く手に入るカメラを一台買ってみようと調べました。
小さくてそこそこの品質でクラシックなスタイルが良いと思い探していたところ、Rollei35というカメラが良さそうと判断しました。
なりよりもその見た目と小ささに惹かれていたと思います。
カメラの特徴
Rollei35は1967年に発売された高級コンパクトカメラです。
手のひらに収まるほどのサイズながら、レンズやシャッター、露出計は当時の一流メーカーを採用しており、当時の価値で100万円程したそうです。
このカメラは多くのモデルがあり、モデル毎に使用されているレンズやパーツ、製造地などが異なっています。私が手に入れた一台はドイツ製1967~71年に製造された初期型です。
購入した時点で背面にアメリカの住所が手彫りされていたので、ドイツからアメリカに渡り、その後日本に行きついたと思われます。
そんなカメラが今も動くというのはなんともロマンが溢れる話ですね。
世界最小の35mmフィルムカメラがコンセプトだったため、従来右にある巻き上げが左にあったり、沈胴式レンズであったり、最小化を優先して人間工学を無視した設計になっているところも味のあるカメラです。
手のひらに収めた感触としては、小さい割に重いです。
個人的には、同じサイズの豆腐を持った感覚に似ていると思います。結構ずっしりしていますが、良い言い方をすれば存在感があるといったところです。
トライ&エラーの日々
以前使用したデジタルカメラとは違い、フルマニュアル+目測ピントという癖のあるカメラだったので、勉強の日々でした。
最初の頃は36枚のうち、露光やピントがビシッと決まった写真は2〜3枚で、膨大な数のフィルムを無駄にしています。
それでもビシッと決まった写真の発色・線の美しさ、フィルム独特の粒状感にどっぷりはまり、常に持ち歩いて露出修行していました。
しばらく使用していると被写体の光量の感覚を覚え、絞りとシャッタースピードの関係を頭の中で作れるようになります。また、Rollei35が得意な設定、距離というものがあることを知り、自分のイメージした写真を撮れるようになりました。
ポケットの中のRollei35
私がRollei35を1番気に入っているのは撮影スピードの早さです。
スナップ写真を撮影する際に重要なことの一つとして、撮りたいものがあった時に、カメラを取り出して撮影する一連の動作スピードがあると思います。
Rollei35は大抵のジャケットやシャツ、カバンのポケットに収まる大きさであることに加え、フルマニュアル設定+目測式という特徴から、構図や設定が頭の中で決まっていれば、ファインダーを覗き込むという動作を省略することができます。
ましてや風景写真ではパンフォーカスでの撮影が多くなることから、考えるべきはシャッタースピードのみで、設定の時間は2〜3秒で済むと思います。
この特徴がサブ機として優秀な要素であり、街歩きスナップなどに適している点と言えます。
最初の一台として
私はRollei35を最初のフィルムカメラに選んで非常に良かったと思っています。
その後も他のフィルムカメラやデジタルカメラを使用していますが、撮影設定やスナップの楽しさを教えてくれたのは間違いなくRollei35です。
フルマニュアルというのは一見デメリットとして捉えられがちですが、Rollei35ではカメラの小ささとの化学反応によりメリットへ昇華しているように思えます。
新たにフィルムカメラを始めようとしている方、写るんです♪などの使い切りカメラからのステップアップ、サブ機を検討している方など、是非購入を検討されてはいかがでしょうか?
最後に作例をのせておきます。